2006年度入社高橋 亮Ryo Takahashi出没! アド街ック天国 ディレクター

Q. この仕事を志望した理由は?

A.元々はウルトラマンなどの特撮作品やアーティストのPV業界に憧れ、映像系の専門学校に進学しました。
学校の授業の一貫として地方局のADを経験したところ、テレビ業界に興味を持ったためです。

Q. 現在の主な仕事内容は?

A.テレビ東京系列「出没!アド街ック天国」のディレクター。
番組で紹介する街のベスト20のランキングVTRを担当しています。
街を歩き、街の魅力が伝わる店や施設、人を探し、お話しを聞き、ロケ・編集して、VTRを仕上げます。

Q. テレビ制作の魅力とは?

A.自分が頭の中で勝手に考えていたことを、カメラマンや音効さんなどの手を借りて可視化できること。

Q. ディレクターになってADと変わった事は?

A.様々な責任が一気に増し、不安を感じることも多くなりました。
ただ、自分が面白いと思ったことや発見したことをそのままVTRにできるので、ADの頃より確実に仕事が楽しくなりました。

Q. ディレクターになるために大切な事は?

A.どんなことにでも興味を持つことが大事だと思います。
一見すると、自分の興味がない事でも、よくよく調べてみると面白い部分が見えてくることが多々あります。
目に見えること全てに興味を持つことが大事だと思います。(自分も以前はいろいろなことに興味が持てないこともあり、先輩のディレクターにかなり怒られましたが…)

また、テレビ制作の仕事は、「伝える」仕事だと思います。
自分が面白いと思ったことや、凄いと思ったことを視聴者に「伝える」仕事。
AD業務も人に伝えるということが多い仕事です。ロケハンやロケの仕込みや美術の発注など、人に伝えて 番組制作を進めていきます。
その際に、自分が思っている以上に人に伝えるということが難しいと知るはずです。
上手くいかないことが多々あると思いますが、それらを他人のせいにせず、もっと上手く伝わるようにするにはどうしたら良いかを常に考え、改善していくことが大事だと思います。
個人的にはディレクター業務もその延長線上だと思うので、人に物事を上手く伝えるにはどうすれば良いかを常に考えることが大事なのではないかと思います。

Q. 最近仕事で嬉しかった事は?

A.昨年取材したお店から、正月に年賀状が届きました。
放送以来反響が大きかったそうで、「益々頑張ります」との内容で、嬉しく思いました。

Q. 今までで一番思い出に残っている仕事は?

A.AD2年目に担当したアド街の生放送SP 岐阜県美濃市からの生中継。
市の全面協力で道路を封鎖し、大掛かりなライトアップを行い、巨大クレーンも出動させ生放送で中継を行いました。
失敗が許されないのでドキドキでしたが、無事終わった時はスタッフ全員から歓声が起こり、夜は市内で大規模な打ち上げ。とてもいい思い出になりました。

Q. この業界を生き抜く秘訣は?

A.息抜きが大事だと思います。
自分は、夜AD同士で飲みに行くのが息抜きで、次の日リフレッシュして仕事ができていました。

Q. この仕事のやりがいは?

A.担当しているアド街ック天国は、タレントよりも街の人達に協力してもらいVTRを制作します。
放送が終わった後に街の皆さんから御礼の電話やお手紙を頂いたり、ツイッターなどで放送後の街に反響があった事を知ると、「やって良かった」と思えます。
また、アド街に関してですが、毎回一人の担当ディレクターがその回のランキングVTRを丸々作ります。
エンドロールにも担当ディレクターしかクレジットされず、一人で1時間番組のロケ全てを任せてもらえるのは、やりがいです。

Q. 休日の過ごし方は?

A.平日は外でのロケハンやロケが多いので、休みの日は家にずっといます。
家のソファで横になりながら録画した一週間分のテレビ番組を観るのが至福の時です。

Q. この業界を目指す後輩へアドバイスをお願いします

A.何にでも興味を持って取り組めば、色々な事が分かり、自分の見聞も広がる仕事だと思います。
まずは面白いと思うものを見つけ、ディレクターやプロデューサーを笑わせようというところから頑張ってください。